NIGHT MOON
夕方、仕事が終わって
朱里と環達は
途中まで一緒に歩く事にした。



そして、外へ出ると朱里の目線に一人の男性の姿が入る。
側にいた後輩の女の子達が
こそこそ言い出す。



「あの人カッコイイ」



よく見ると夜月だった。
それに今日は珍しく
サングラスをかけている。



(「どうして夜月くんが…」)



夜月も朱里に気が付いて
サングラスを外しながらこっちに来た。



「よぉ…朱里」



「夜月くん…どうしたの?」



朱里が夜月と喋っているのを見て
他の人達が聞く。



「朱里、その人知り合い?」



「え…あ、うん」



すると夜月は
軽く会釈して挨拶をする。



「俺は高西です。よろしく」



「私は瀬戸(セト)環です。あの、ところで朱里とは?」



「付き合ってる」



「そうなんですか。じゃこれからデートですよね。私達お邪魔みたいだし行きますね。それじゃ朱里また明日ね」



環達は一緒にいた女の子を連れて去って行く。
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