−*初カレ*−
「ども…。」


李苑は目を細めながら軽く頭を下げた。




「こんばんは。」


優哉はニコッと笑い、挨拶した。




「……。」


李苑は姫華を後ろから抱きしめると、優哉を見据えた。




「俺、あんたの事認めてねーから。」


『えっりっちゃん!?』


李苑は姫華の手を取ると足早にその場を去った。




『えーっと、優哉くんっバイバーイッ』


姫華は手を引っ張られながらも、後ろを向いて手を振った。




優哉は目を細めながら2人の後ろ姿を見て、その場に佇んでいた。










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