ひとつになりたくて
「いつも我慢させてごめんね?」

「ううん。大丈夫」

俺の胸に顔を埋めているせいで、彼女の声はこもっていて聞きづらいけど、確かに涙声だ。

「メンバーがね、ここまで送ってきてくれた。歌詞が書けたご褒美だってさ」

「新曲出すんだ?」

「うん、二ヶ月後だけどね」

「どんな曲?早く聞きたいな」

「ありがとう。でもね、すっごく恥ずかしい」

「何で?」

「ん?俺の今の気持ちかな・・・」

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