一番近くの君へ。



え…?



「急いでんだろ?」



「う、うん。」



「なら行けば?」



孝ちゃんはあたしの顔も見ないままそう言った。



なんだよ…



ゴミ出し当番はあたしだって言ったのは孝ちゃんなのにさ。



バナナ豆乳だって飲んだクセにさ。



…どうして、あたしを怒らせてくれないの?



「あ…ありがと」



孝ちゃんのせいで、ぎこちなかったけど…



あたしはそう言ってから西藤せんぱいのもとに走った。






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