青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―
聞き分けのない生徒に前橋はこめかみを擦っていたけど、俺も譲るに譲れない。
だってさ、気分悪いじゃんか。
俺だって犯人扱いにされて気分が悪いっつーのに。
揉めに揉めた結果、チャイムが鳴ったことで終止符が打たれる。
特別今日は早く授業が終わる日、話し合いはチャイムによって半強制的に終了するカタチとなった。
犯人は俺じゃなかった。
その事実は受理されたみたいだけど、俺の聞き分けの無い態度のせいで話し合いは延長戦になったみたいだ。
「放課後な」と、前橋に言われた。
放課後も何も無い。俺は犯人でいいって言ってるのに…、あーくそっ、なんでこんなメンドクサイことになったんだよ!
偽田山圭太のせいだ!
お前のせいで新学期早々腹立つ面倒な事に巻き込まれちまってるぞ、俺!
誰だよ、俺の名前使った阿呆!
俺に謝れっ、土下座して謝れ!
土下座しても腹の虫がおさまりそうにないから、メシも奢れよー! 阿呆ー!
内心超苛々しながら、俺は前橋と共に教室に戻った。
係り決めは終わっていなかったらしく、半分くらいしか名前が埋まっていない。
前橋は溜息ひとつ、んでもって席に戻る俺に溜息ふたつ。
俺だって溜息つきたいよ、ドチクショウが!
俺の帰還に同じ班のヨウと利二が、早速事情を聴いてきたけど、「ちょっとな」苦笑いで誤魔化した。
今はまだ、なんとなく気分的に話したい気分じゃなかったんだ。
「田山、とにかくお前、気を落ち着けとけよ」
びみょーに前橋に気遣われたけど、それが余計腹が立つのは俺の器の問題だろうか?
ついつい俺は鼻を鳴らして、「べつに落ち着いていますけどね」担任から目を背けた。
チョー反抗的な態度に前橋は重い溜息、らしくない俺の態度にヨウと利二はますます憂慮を含む眼を飛ばす。