青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―
「また今日みたいな騒動があったら」
今度は荒川達も呼ぶ、勿論犯人扱いじゃなくて事情を聴くために。
前橋の言葉に、「だから」これは俺の問題じゃないですか、何度目かの反論を零した。
前橋はなんで分かってくれないんだよ。
名前、悪用されたのは俺だぞ。ヨウ達じゃないんだぞ。
あいつ等、なあんにも関係ないんだぞ。
いっくらお友達でもなぁ、お友達の身に降りかかった災難が向こうに飛びするのはお互い気分悪いじゃんかよ!
理解を示してくれない前橋についつい、「反省文」明日までに提出しますから、半枚にしかならないでしょうけど、皮肉を飛ばして席を立つ。
「反省文で今日のことは終わらせて下さい。それでは失礼します」
通学鞄を引っ掴むと会釈して教室を飛び出した。
「あ、田山! こら、話は終わってないんだぞ!」
こっちは終わったっつーの!
これ以上、話し合っても、前橋のお小言を頂戴するだけじゃんかよ!
大人としての説法はもう十二分に聞いたっつーの!
俺は二段越しに段を跨いで階段を颯爽と下りて行く。
駆け足で靴箱前まで来た俺は、靴を履き替えて昇降口を飛び出した。
気持ち的にモヤモヤしていたんだ。
だから走れば少しは解消するんじゃないかと思った。
だけど、解消する前に俺の走るスピードが減速。重たい溜息をついて走るを歩みに変えた。
頭の後ろで腕を組んで、また深い溜息。
前橋の言葉が棘となって胸に突き刺さっていた。