青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―
「ご、ごめん」俺は詫びを口にした。
ぶうっと脹れていたココロだけど、すぐに笑顔を零してたむろ場に行こうと言葉を掛けてくれる。
ホッと安堵の息をつきながら頷く俺はココロをチャリの後ろに乗せようと声掛け。
でもちょいと考えて、「やっぱ俺が歩くよ」チャリから降りた。
チャリの後ろにココロを乗せるんじゃなくって、ココロと歩調を合わせることを選びたくなったのは彼女とゆっくり話す時間を設けたかったから。
他校同士の俺達にとって二人の時間って結構大事だったりするわけだ。
俺はチャリを押しながらココロと歩調を合わせ歩く。
視界の端に飛び込んでくる色素の薄い黒髪はサラッとそよ風に靡いていた。
緑の黒髪とまではいかないけど、サラサラと風に靡くココロの髪はナチュラルな黒色で綺麗だった。
隣を歩く彼女の髪、本当に綺麗だと思った。
ココロの肩には通学鞄がない。たむろ場に置いてきたのかな? ということは一度、たむろ場に向かったのかな?
率直に質問をぶつけると、彼女はこっくりと一つ頷いた。
「いつもの場所で皆さんを待っていたら、ヨウさん達が来て。だけどケイさんの姿が無いから……、訊ねれば、まだ学校にいるとお聞きして、ついつい迎えに来ちゃいました」
どうせあそこで待つ間、手持ち無沙汰でしたし。
ふっと目尻を下げて、俺を見上げる彼女の柔和な微笑にちょいと照れつつ、「あんがと」俺も目尻を下げて綻んだ。
お礼にココロは嬉々溢れた笑顔を浮かべる。彼女は本当によく笑うようになった。
去年に比べてよく笑うようになった。嬉しい限りだ。
「皆はもう集まってるのか?」
「モトさんとキヨタさんがまだです」
質問に彼女は即答してくれた。