青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―
「それはそうですけど」
むぅっと口をへの字に曲げる彼女は、あんまりクラスメートと関わりたくないのだと吐露。
何故なら自分は人見知りが激しいから、どうしてもクラスメートに対して身構えてしまう。
悪い一面だと分かっていても、この性格はなかなか直せそうにない。
シズさんとクラスメートになれたことは良かったけれど、ブツクサと独り言を漏らすココロは「それに」と眉根を寄せた。
「私、響子さんといつも一緒だから…、ちょっと敬遠されてるみたいで。普通に喋ってきてくれる人も、勿論いるんです。
でも…うーん…。響子さん、学校じゃ悪評なんです…。悪い人じゃないんですけど」
そっか。
ココロも似たり寄ったりな環境にいるんだな。
そうだよな、俺等、元々日陰組のジミニャーノ。
各々ワケあって日向組の不良とつるむようになった。
不良達と友達になれたことは後悔なし、だけど不慣れな環境に戸惑うことも多々あるよなぁ。
「一つ係り決めで良かったって思うのは風紀委員のお相手が、私と普通に話してくれることなんです。
その人とは去年から同じクラスで、サッカー部に所属している人なんですけど、皆と隔たりなく接してくれる人だから話しやすいと言いますか。なんというか、立ち位置的にヨウさんみたいな人なんです。クラスの人気者で、結構カッコイイんです」
ピシッ―。
表の俺は表情が強張り、内なる俺が叫んでる。
カッコイイってなんじゃらほいカッコイイってなんじゃらほいカッコイイってなんじゃらほいエンドレス…っ。
こ、これが俗にいう嫉妬ですね。
分かります。
自覚はしています。
理解もしています。
でも、でもでもでもっ、やっぱヤじゃんかっ。
他の男の子に向けて『カッコイイ』とか! くっそーっ、これも苦行だぞ俺。
寛大な心を持たないといけないんだぞ俺。
彼女の気持ちを知ってるじゃないか、嫉妬なんて醜いぞ俺!
心中で大荒れになっている俺を余所にココロは照れ照れに笑って一言。