青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―
「でも、カッコ良さ度はケイさんに負けますけど。な…なんたってケイさん、私の憧れの人でヒーローですもの」
~~~ッ、相変わらず俺の彼女は田山落としがとてもお上手のようだっ。
俺殺しが上手過ぎる。
んでもって、勘弁してくれよココロ。マジそういうこと言うの。
「ケイさん顔赤いですね」
ココロの無邪気で悪戯っぽい声に、「誰のせいだと」俺は弱々しく反論した。
ほんのり頬を紅潮させて笑うココロは、私の勝ちですとあどけない表情を見せてくる。
事件のことであんなにささくれ立っていた心が、とてもとても穏やかになった。現金な性格だよな、俺も。
彼女の笑顔で荒れていた感情が緩和するなんてさ。
目的地のスーパー近くの倉庫裏(つまりたむろ場)に到着すると、俺達はヨウ達と合流。
俺やココロ、んでもってタコ沢と後輩二人を除く全員が揃っていた。
タコ沢の奴、日賀野達の対峙に終止符が打たれるとチームになかなか顔を出さなくなったんだよな。
「俺は馴れ合いはせん!」
寧ろ舎兄弟に雪辱を晴らす!
なーんて意気込んでるものだから…、ちぇ、過去のことは水に流して、俺等と仲良くわいわいすりゃいいのに。
そりゃタコ沢ってあだ名を付けられたり、チャリで踏まれたり、その他諸々のことはあるだろうけど。
しかも直接の原因は俺とヨウにあるけど…、一緒に喧嘩したんだぜ! 仲良くしたって罰当たらないと思うんだけど!
まあ、来たら来たでおっかけられそうだから、気持ち的に複雑だったりするんだけどな!
閑話休題。
俺達は後輩二人が此処に来るまで他愛のない会話で盛り上がって、二人が来ると昼飯を取るために移動開始。
昼食は安上がりで済むファーストフード店に行くことになった。
不良の団体が二階を陣取って飯を食うってのは、店側に取っては傍迷惑な事極まりないだろうけど、うん、ごめんなさい。
飯代は払うんで堪忍して下さい。