青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―
ファーストフード店で飯を食った後は、のらりくらりと通い慣れたゲーセンへ。
そこでゲームをする奴もいれば、隅で駄弁る奴もいる。慣れた光景だ。
俺は大体ゲームをする組に入るんだけど、今日は気乗りしなくて駄弁る組にいた。
その内、前橋とのやり取りを思い出してテンションがローに。
結局気分を晴らすべく、ゲーセンの外に出た。
通行人の邪魔にならない壁際に寄り掛かってしゃがみ込むと、大きく深く溜息をついた。
思い出しだけでも鬱になる、今日の事件。
なんで俺がこんな目にっ…、俺に恨みを持ってる奴の犯行か?
俺に恨みを持ってる奴なんて思い当たる限り……、んー、幾度となく喧嘩に付き合わされて来たから思い当たる節はいっぱいだな、いっぱい。
とはいえ、こういうのは卑怯だと思うんだよ。
俺の名前を悪用してさ、人様から金を巻き上げようとするなんて…、超卑怯だ。
あーあ、どうしようかなー、反省文。
なーんて書けばいいんだ?
身に覚えもない反省を書くってのも頭を悩ませるな。
はぁっと溜息をついて、交差する通行人の足並みを眺めていると、右隣に気配を感じた。
横目で見やれば、胡坐を掻いて煙草とライターを取り出している舎兄。
「ン」俺に火の点いた煙草を一本恵んでくれたから、ありがたく頂戴する。
最初こそ喫煙自体に抵抗感があったのに慣れって怖いよな。
最近じゃ煙草代、折半してヨウに恵んでもらうことも多々あったり。
揃って喫煙する俺等の間には静寂が流れていた。
ヨウがダンマリと向こうの景色を眺めているのは、俺から今日の出来事を話してくれるのを待ってくれているから。
んでもって傍にいてくれるのは、別に早く話せとか急かしているわけじゃなく、純粋に俺を心配してくれているから。
分かってるからこそ、俺から話題を切り出した。
「反省文どうしよう」と。