青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―
ふーっと紫煙を吐き出すヨウは、「反省文?」俺に疑問の声をぶつけてきた。
苦笑を零す俺は、その場に座って胡坐を掻く。
「俺、恐喝したらしいんで反省文を書かなきゃいけないんだけど…、半枚で終わりそうなんだよ。んー、どうしたものかなぁ」
「はあ? 恐喝?」
「そっ。今朝、登校中のいたいけな新入生を“たやまけいた”って生徒が恐喝未遂したらしいんですよ。
だから、その反省文を考え中。三行で終わりそうだから困ってるんだ」
かんなり説明を端折ったせいか、ヨウは何度も首を捻って、「最初から説明しろよ」意味不明だぞ、悪態を付かれた。
しょーがなく俺は一から十まで懇切丁寧に説明。
生徒指導室で起こった出来事から、掛けられた疑いのことから、自棄になって俺が犯人ですと名乗りを挙げたことから、放課後のやり取りから。
どーせ隠してもヨウにはばれちまうって分かってたし、隠したら追々文句言われるに決まってる。
洗い浚い白状して、俺は一息つくためにゆっくりと煙草を吸い、紫煙を吐き出した。
ようやく事の事情が呑み込めたヨウは開口一番に、「アホか」俺の頭をド突いてきた。
「いっでぇ」何するんだよと相手に視線を投げた直後、兄貴の空手チョップが炸裂。
俺は悶絶する羽目になった。
だけどお構いなしにヨウは、「アホが」また俺の頭をド突いてくる。
そ、そんなにド突かなくてもいいじゃんかよ!
俺の訴えもまるで無視。ヨウは俺の脇腹に肘打ちして、不機嫌に煙草の灰を地面に落とした。
「テメェ馬鹿だろ。やってねぇのに、なーんで自棄起こして俺が犯人です、なんざ言ったんだ?
……まあ、大方読めてるけどな。恐喝イコール、不良がすること。俺等の名前でも出たんだろ?」
う゛…、さすがはリーダー、鋭い。
「だって」ヨウ達カンケーないじゃん、これは俺の問題なのに。