青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―


「今の世の中は便利だが、個人情報も入手しやすいってことだな。携帯で相手のメアドと電話は勿論、繋がっている人間の情報も入手できる。
下手すりゃオーナー情報欄で住所を記入していたばっかりに家も把握されちまう。

そういう物騒な時代だ。
携帯に住所は入れない方が賢明だろうな」
 

「ゲッ、いつの間に!」


顔を引き攣らせる俺を余所に、日賀野は俺の携帯と自分の携帯を持って勝手に操作し始める。

文句を言う暇もなく携帯と携帯を合わせ、日賀野はメアドを交換しておいたと俺の携帯を投げ返してくる。

片手でどうにかキャッチした俺は絶句。

ちょ、何を勝手なことを…、けど日賀野はニンマリと悪魔のように口角をつり上げ、「不都合か?」と一笑してくる。


不都合か、だと?

激不都合に決まっているじゃんかよ!
ナニが悲しくてお前とメアド交換! 消していいか?!

お前のアドレス、すぐさまアドレス帳から消してっ…、いいわけないですよね。その表情からして。


「ゼンゼンですよ」


限りない棒読みで返すと、「ぷははっ」お前は正直過ぎるぜ、愉しい奴だと日賀野は皮肉ってきた。

うっるせぇよ。俺はアータが苦手も苦手でい!
 

「荒川チームとは馴れ合い。しないんじゃない主義でしょ」

「プレインボーイとは因縁ねぇしな」


俺は大有りだよバカヤロウ。
フルボッコのこと、忘れたとは言わせねぇぞ!

めっちゃ痛かったんだからな!
 

「それに舎弟は諦めちゃねえぞ。貴様が荒川の舎弟な限り、俺は纏わりつく」


諦めたらミジンコにちょっかい出せねぇしな。あいつに負けるも同じだし。

せせら笑うジャイアン日賀野に、じゃあ俺が別の舎弟だったら纏わりついてくれなくなるのかとクエッション。

「めでたく舎弟になれるじゃねえか」

鼻で笑ってくる日賀野は、どうあっても俺にちょっかい出してくるらしい。

ゲンナリする俺にすかし顔を作る某青メッシュ不良はメールを寄越したらすぐ返事。


呼び出したらすぐ来いと無茶振りを言う始末。


破ったらフルボッコだと言うもんだから、俺は頭上に雨雲を降らせるしかない。このいじめっ子め。
 
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