青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―
「随分と舎弟も可愛がってもらったもんだ。
そりゃ舎兄として礼を言うべきところだろうな。いや礼は今此処でたっぷりしてやるよ。舎弟を可愛がってくれたその行為の数々全部してやったって足りやしねぇ!」
いいか、テメェ等は何か勘違いをしている。
かの有名な俺の舎弟は手腕なんざこれっぽっちもねぇ。
あいつを伸したところでなんの自慢にもならねぇよ。
なのにやり口が狡いときた。
チーム内じゃ下から数えた方がはやい手腕の持ち主。
それを堂々とあいつを伸した? 討ち取った? だから知名度が上がった?
ははっ、俺達からしてみれば戯言にしか聞こえねぇ。
舎弟も嘆くだろうさ。
「俺ってそんなに凄い奴か?」ってな。
たかが一人を討ち取ったからっていい気になるな。
荒川チームは此処に健在だ。残念だったな。
あ、いいんだぜ。
なんのためにケイを監禁したか、甚振ってくれたか、可愛がってくれたか、ンな言い訳は後でゆーっくり聞くから。今は礼をさせろよ、礼を。
ケイは俺の大事な舎弟だが、その前に大事なダチなんだよ。
んでもって異色の舎兄弟で通っているあいつとは最高の相棒(パートナー)。
俺にとってかけがえのない奴。
そいつを完膚無きところまで叩きのめした覚悟はできているよな?
喧嘩を売るなら、売られるだけの覚悟を。
仲間を傷付けるなら、傷付けられるだけの覚悟を。
リンチするなら、リンチされるだけの覚悟を。
当然してるんだろうな?
何されても文句言うなよ。
俺は最高に機嫌が悪い。
「テメェ等はいっちゃんやっちゃなんねぇことをしてチームを、俺を怒らせた」
雨の中で見つけた舎弟の姿と、その暴行された痕。
それでもひたむきに自分を信じて待ってくれていた相棒の姿を脳裏に蘇らせ、ヨウは声音を張った。
「全員始末してやっからそのつもりでいやがれ! 俺は誰一人、こっから逃がすつもりはねぇぞ!」