一途に IYOU〜背伸びのキス〜


鼻息を荒くして言うと、先生は真顔をした後、にっと笑う。
これだけ言われて笑うとか本当に変態だと思って顔をしかめると、先生がその理由を言う。


「俺が原因って事か」
「……なんで嬉しそうなの? 普段SだけどMもいける人?」
「おまえが俺の事四六時中考えてるのかって考えたら、悪くないと思っただけ」


もう……なんか敵わない気がしてきて反論するのを諦める。

ダメだ。
私も自己中だけど、先生には敵わない。
なんでこんなにもポジティブな俺様なんだろう。

こんだけ罵詈雑言浴びせるほどイライラしてるって言ってるのにそれが悪くないって……元からよく分からない人だとは思ってたけど、余計に分からなくなる。


「とりあえず、俺のどういう態度が嫌がらせなんだか言ってみろよ」


笑みを浮かべながら楽しそうに笑う先生に、片手を出して指を折りながら今まで受けた嫌がらせを挙げていく。



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