必死こいて桜姫やってやんよ!





話を聞くと、以下のような経緯があったのこと。



交流パーチーの時の格好と、元のあたしの髪、オーラが“本物”の人の妻にしか見えなかったそうな。


そして更にあたしの名前は音寧々。



ねねねさん→ねねさん→ねぇさん



と呼び方を変えていくうちに、どうせなら漢字表記を姐さんにしちまおう!!



こうして姐さんの出来上がりだ。




…理にかなっているせいか文句が言えない。



つか極妻に見えたってこと?


え、なんか、え、あたしまだ高校生なんだけど。




「…姐さん…あ、」


「…いーよ、それで」




直させようにもすでに奥の奥にまで定着してるっぽいし。


目の前の青年…ケイも泣きそうなな顔してるし。



笑ってそう言うとウルウルしていたのが嘘の様に目が細くなり、後ろに花が見えそうなほど微笑む。



くそ、可愛いやんけー!!






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