必死こいて桜姫やってやんよ!
そんなことを思いながら米と袋を受け取った。
正確には奪い取った、だけど。
戸惑うケイにお礼を言って下に帰させ、キッチンに向かう。
ピカピカの炊飯器に、洗った米をセット。
因みに設定は“スピーディー”
いくら早めにできるとはいっても必然的に炊き上がるまでは暇ってことで。
「暇ー…」
なんて1人呟いてみたり。
暇だな〜…。
あ、そうだ、下に行こう。
そうだ、京都に行こう、的なノリで階段を下りた。
大人しく部屋に居れば、これから起こることは何かしら違う未来になっていたのだろうに。
しかしそんなことを知る術はあたしにはない。
起きてしまったことはどうしようもないのだ。