必死こいて桜姫やってやんよ!
「へぇ、お前サスケってのか。
ナ○トはいねぇの?」
いるかバカ。
敵ながら皆が皆、対峙しているアイツに向かって突っ込んだと思う。
間違いない。
しかも考える事、タイミングは一緒なんだと、改めて実感した。
アイツと思考が一緒なんて…。
「クククッ。
まぁ俺達はコイツ等に用はねんだわ。
あるのはソコで高みの見物をしている、赤い頭の嬢ちゃん、お前だけなんだよ」
茶髪金メッシュが話す隣、笑っていない笑みで鋭くあたしを射ぬく黒髪。
カラカラと喉が乾燥して痛い。
「…ふざけんな、音寧々さんに何する気だ」
こういう時は姐さんとは言わないのか、とツッコミたいけど出来ないぐらい、低い声。
「別に何もしねぇよ。
嬢ちゃんを貰っていくだけだ」
「誰がやるかよ」
そして黒髪がやっと、N○RUTO以外の事で口を開いた。
「ハッ。
てめぇ等が守れるワケねぇだろ。
疑うこともせず直ぐひっかかり、思うがままに行動。
そんで今まさに倉庫はすっからかん」
「てめぇまさか」
「そのまさかだ。
鬼神を動かしたのも俺。
別に鬼神とは仲間でも系列でもねぇけど。
あいつ等のおかげで事が簡単に進むし?
てめぇ等もてめぇ等でまんまと引っかかってくれるし?」
「……」
「そう睨むなよ。
本当は此処にいる全員ボコして拉致ろうかと思ってたけど…良かったな、それはやめといてやるよ」
なぁ?
またあたしを見て、唇だけそう動かした。