必死こいて桜姫やってやんよ!





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そこには、居なかった。













「何で動かんのや」




鬼神を速攻で潰した後、何かがおかしいと思った。


体の中が重く、煙が充満している様なこの感覚を胸騒ぎと言うのだろう。




「聞いとんか」




案の定、そこには居なかった。




ケイ達が全てを話してくれた。


サスケも、他の奴等も。


ある奴は唇を噛み締めて、ある奴は泣きながら、またある奴はまるで魂が抜けたみたいに。



最後に、




「何も出来なくて…すみませんでした」




と頭を下げるアイツ等に、俺は何も言えなかった。

ただ、頭を撫でるだけだった。




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