必死こいて桜姫やってやんよ!
「聞いてくれ」
静まり過ぎた辺りに響く、俺の声。
「俺達は今、どっかの誰かが言ったように雑魚同然だ。
そうしたのは俺だ。
…悪かった」
誰も、何も音をたてない。
「だけどアイツはまた来るって、またなって言ったんだろ?
なら待ってろ。
いつもの俺達のように、待ってろ。
それでも寂しくなるってんなら、アイツの服貸してやるから、それ握って待ってろ」
そう言ってまた部屋への道を辿った。
「…アイツほんまもんの変態や」
「灰に言われたら終わりだな」
「確かに」
「なんやと!?」
「ハイハイ。
さぁいつもの俺等らしく待ってようね」
背後にそんな会話を聞いて、僅かに口角を上げた。
俺は待たない。
お前を…
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