必死こいて桜姫やってやんよ!




早1週間。



その間は朝起きて鳴海達の車で学校へ行き、終わったら学校に横付けされている車に乗ってマンションに帰り、だらだら過ごしてそのまま寝てまた起きる…の繰り返し。


え、暇。

すっごい暇。


しかもマンションに翔龍桜とまた違ったヤンキーズいるし。


最近の族はマンションが溜まり場っすか。

まぁ違う部屋にいるけど。



そして今、スーパー面倒なことになっている…。




「なぁなぁ!
いーじゃん教えてくれよ!」


「……」


「無視すんなよー!」




原因は例の盛りに盛った茶髪に金メッシュを入れた猫目のコイツである。




「ゆぅいって奴の弱点!!
そんぐらい教えてくれよー!」




そんぐらい、どころか大分大事な事だと思うけど。

と、ゆーか、




「う、ざ、い」




さっきからものっそいしつこい!


いつもはココのヤンキーズに会わないよう気を付けてたんだけど、油断した。


鉢合わせたその瞬間からマシンガントーーーーク!!



1週間前のムカつく挑発野郎はどこへ行った。


本当に同じ人物か。




「じゃあ教えて」


「じゃあって何」


「じゃあはじゃあだよ」


「…お前頭悪いだろう」


「えーそこまで悪くねぇしっ」


「間違えた、お前バカだろう」


「バカって言った方がバカなんだよ!!」




コイツバカ確定。





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