必死こいて桜姫やってやんよ!
もー本当に面倒くさい。
お昼寝したい。
「ちぇっ、ケチだよなー。
いつの間にか話逸らされてるし」
「…何この手」
「ん?お嬢さん良いサイズだなーと思って」
「だからって普通膝に乗せる?」
「俺膝に乗せるのも乗るのも大好きだから」
「ちょっと黙ろうか」
もうやだコイツ。
こんなんが総長でいいの?
ってか本当に総長なの?
ただのウザイ変態男だよ。
あたしの知る髪がピンクいヤツも変態だけど、その前に“ウザイ”が入ると入らないとじゃ全然違うな。
リアルに疲れを感じ始めた時。
ガチャ、と音がした方を向けば
「あっ!こんちゃーッス」
手にパソコンを持ちこちらを睨む黒髪がいた。
「…るな」
「へ?」
「触るな、穢れる」
…へいへい、どーもすみませんね、でも触ってきたのはアッチですよー。
「さき、手ぇ洗ってこいよ」
「…?
了解ッス」
「あとそのままどっか行ってこれで好きなモン買って皆で食ってろ」
「いつもあざッス!」
あたしをソファーに降ろし笑顔でこの部屋から出ていった。
アイツ本当にバカだなー。
ってか……
やっぱりそこまで嫌われてるのか、あたし。