必死こいて桜姫やってやんよ!




もー本当に面倒くさい。


お昼寝したい。




「ちぇっ、ケチだよなー。
いつの間にか話逸らされてるし」


「…何この手」


「ん?お嬢さん良いサイズだなーと思って」


「だからって普通膝に乗せる?」


「俺膝に乗せるのも乗るのも大好きだから」


「ちょっと黙ろうか」




もうやだコイツ。


こんなんが総長でいいの?

ってか本当に総長なの?


ただのウザイ変態男だよ。



あたしの知る髪がピンクいヤツも変態だけど、その前に“ウザイ”が入ると入らないとじゃ全然違うな。



リアルに疲れを感じ始めた時。



ガチャ、と音がした方を向けば




「あっ!こんちゃーッス」




手にパソコンを持ちこちらを睨む黒髪がいた。




「…るな」


「へ?」


「触るな、穢れる」




…へいへい、どーもすみませんね、でも触ってきたのはアッチですよー。




「さき、手ぇ洗ってこいよ」


「…?
了解ッス」


「あとそのままどっか行ってこれで好きなモン買って皆で食ってろ」


「いつもあざッス!」




あたしをソファーに降ろし笑顔でこの部屋から出ていった。



アイツ本当にバカだなー。



ってか……

やっぱりそこまで嫌われてるのか、あたし。




< 234 / 297 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop