If〜桜龍の彼等〜【完】
「あれ?そういえばタクトは?」


「あ…何か用事があるとかで…」


「用事?サボりかな」


クラスの子達の視線が痛いけど、ミズキがいるからか何か言われる事はなかった


みんなに迷惑をかけている今も、私は桜龍に守られているんだ


それがとてつもなく申し訳なくて…辛かった…


私の過去のせいで…


それなのに私は彼等に何もしてあげられない


何をすればいいのかもわからない


気が付けば昼休みになっていた


「タクト来ないのかな?」


そう、タクトは昼休みになった今もまだ学校に来ていなかった



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