If〜桜龍の彼等〜【完】
「ルナちゃん、もう1度タクトと話をしなよ。

大丈夫、ルナちゃんには強い味方がいるんだから。ね?」

「うん…」

「タクト、感情的にはなるなよ」

マサタカのそんな言葉をちゃんと聞いていたのかわからないけど、タクトは私の手を引いて歩き出した



「………。」

「………。」


タクトは振り向く事もなく、私の手を引いて歩き続ける

そしてだんだんと人影が少なくなっていく


「座ろう」

周りにはほとんど人がいない岩場にきて、タクトが静かにそう言った

遠くから海で遊ぶ人達の声を感じながら2人並んで座る


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