If〜桜龍の彼等〜【完】
「好きならどうして私を見ててくれないのっ?!

私はいつだって…どんな時だってタクトを見てるのに!」


本当はこんな事が言いたいわけじゃないのに…


「キスの事は…本当に悪かったと…」


だけどもう止まらない…


「違うっ!

キスの事だけじゃないっ!

その前からずっとずっと思ってた。

タクトは私を見てくれない。

わかろうとしてくれない。

私がどんな気持ちでいたのか…気付いてくれるのはいつも別の人だった。

タクトからほしい言葉も、いつも違う誰かが言ってくれた。

悲しかった…。

私はずっとタクトを求めていたのに…タクトは気付いてくれなかった…」


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