俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
今日の最後の授業が、ようやく終わった。




1日の終わりに伸びをする生徒や指をならす生徒。


ざわめく教室の中、俺も小さな筆箱にシャーペンをしまいながら帰る支度をしていた。


時計を見ると夜の10時。


蛍光灯に照らされた明るい教室に時間感覚が狂いそうだ。


教室を出ながら窓の外に目をやると


外は真っ暗で、自分の姿だけが反射していた。


解放感に包まれながら予備校の階段を降りる。


携帯をチェックするとメールが一件きていた。


相手は加奈子。



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TO.ヒロキ


勉強お疲れ~(^o^)/

今日、会えなかった分
ヒロキの家にX'masプレゼント贈りました☆

雪だから気をつけて帰ってね~


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え?

まじで?!


俺はすぐに加奈子に電話をした。


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