俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
電話を切りズボンにつっこむと
俺は予備校の扉を開けた。


冷たい風が吹きこんでくる。


そして外を見た瞬間、俺は息をのんだ。


真っ暗な空に雪はもう降っていないけれど


昼にうっすら積もっていた雪は今や20cm近くになっていた。


一面真っ白な雪。


これだけ積もるのは珍しい。


この景色を見た他の生徒も、思わず声をあげていた。


これはチャリで帰るのは無理だな…



俺はチャリを予備校に停めたまま帰ることにした。





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