俺はお前だけの王子さま~ヒロキと加奈子~
それから


サンタの加奈子とトナカイの俺はケーキを食べた。


「これ手作り?」


「ううん、駅前で買ったの」


「サンタクロース可愛いね」


「へへ…///でもギリギリで買ったら品薄でこれしかなかった」


加奈子の言うこれしか…というのはワンピースタイプのサンタクロース。


「すげー可愛いよ」


「え~でもちょっとなぁ」


加奈子は照れ笑いする。


「むちむちな感じがすげーエロい」


俺の言葉に加奈子は机ごしに俺の頭を叩いた。


「バカっ///どうせデブだもん」


「なんで?褒めてんのに」


「むちむちなんて嬉しくない」


そう言ってちょっとスネながら加奈子はケーキをバクッと口に入れた。


むちむちを気にすると言いながらケーキはしっかり食べる加奈子。


そんな姿に俺は思わず笑ってしまった。


「俺は加奈子のむちむちスゲー好きなんだけどな」


「嘘だ~やめてよ~」


加奈子は恥ずかしそうにワンピースの裾を引っ張ると太ももを隠した。


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