悪魔なキミと愛契約【番外編】
「………」
「幸い、課長のファンがたくさんいるおかげで、私がお弁当作ってお昼一緒にって誘っても、みんなそうだから全然おかしくないじゃないですか」
「………」
「課長、昨日言ってましたもんね。
“一度にはこんなに食べられないから、今日はキミのから”って。
ってことは、いつか私のお弁当も食べてくれる日がくるってことでしょ?」
ニッコリ笑いながら言った。
しばらく、ポカンとしていた課長。
周りは電話の鳴り響く音や、コピー機の音。
お客さんと話をする社員の声で、ざわついていた。
「私、意外と気は長いほうなんですよ。
待ちますから。課長が、私のお弁当を手にとってくれるまで」
それじゃ、失礼します。
一礼して、営業課を出た。
課長の表情は確認しなかった。
だってどうせ、心底迷惑そうな顔をしてるに違いないから。
それでもいいの。
待つって決めたんだから。
私に順番が回ってくるまで、あのファンの山の中で闘ってみせる。