悪魔なキミと愛契約【番外編】


「………」


「幸い、課長のファンがたくさんいるおかげで、私がお弁当作ってお昼一緒にって誘っても、みんなそうだから全然おかしくないじゃないですか」


「………」


「課長、昨日言ってましたもんね。
“一度にはこんなに食べられないから、今日はキミのから”って。
ってことは、いつか私のお弁当も食べてくれる日がくるってことでしょ?」


ニッコリ笑いながら言った。


しばらく、ポカンとしていた課長。


周りは電話の鳴り響く音や、コピー機の音。


お客さんと話をする社員の声で、ざわついていた。


「私、意外と気は長いほうなんですよ。
待ちますから。課長が、私のお弁当を手にとってくれるまで」


それじゃ、失礼します。


一礼して、営業課を出た。


課長の表情は確認しなかった。


だってどうせ、心底迷惑そうな顔をしてるに違いないから。


それでもいいの。

待つって決めたんだから。


私に順番が回ってくるまで、あのファンの山の中で闘ってみせる。



< 77 / 132 >

この作品をシェア

pagetop