悪魔なキミと愛契約【番外編】
「課長っ!! はい!! お弁当!!」
私は、女性社員達をかき分けて、無理矢理先頭に出た。
短い腕を目一杯伸ばし、お弁当を課長の方へ。
課長は、もみくちゃにされる私を一瞥して、わざわざ一番遠い女性のお弁当箱を手に取った。
「今日は、キミのね」
選ばれた女性は、うっとりと目を細めている。
周りから上がる、残念がる声。
「………」
私は課長を睨みつけた。
この人は、人の努力を何だと思ってるんだ。
課長は去り際、ファンの山に押しつぶされる私を見て鼻で笑った。
ムッカ~~!!
いいよ、いいよ!!
別に今受け取ってくれなくたって。
その代わり、覚悟しといてよね!!
課長が私のお弁当を受け取ってくれる日が遅くなればなるだけ、私の料理の腕が上がっていくんだから。
最後に私のお弁当を食べさせて、虜にさせてやるんだから。