勘違いしないでよっ
まるで自分の家のように、
まるで訪問者が誰なのか
分かっていたかのように、
明日香は玄関に走って行って
海斗とアツキを連れて
部屋に戻ってきた。
「おわっ!すげーな!」
「おじゃましまーっす」
アツキに続いて海斗が
あたしの部屋に入ってきた。
「あ…」
慣れない光景で
あたしは上手く反応出来なかった。
「よ!元気か?
まーあれだ、
明日香から聞いたと思うが
気にするな!
俺らは全く気にせん!
な?海斗?」
アツキは軽い感じで言って
後ろの海斗に顔を向けた。
「あ、あぁ…。
あと、これ。」
海斗は遠慮がちに前に出てきて
コンビニ袋を差し出した。
「え?なに?」
あたしが聞いても、
海斗は答えてくれなかった。
「俺ら、それ買ってたから
ちょっと遅れたんだよねー。
じゃ、あとはお2人で~」
ちょちょいと説明を
アツキがくれて、部屋を
出て行ってしまった。
「え…と。とりあえず、そんな所に居ないで
座れば……?」
いつまでもドアを背に
立っている海斗を見かねたあたしは
クッションを指差した。