勘違いしないでよっ


言いかけたあたしの言葉は
終わる前に遮られて
明美と稚咲は走って教室から
出て行ってしまった。


明美…稚咲…


涙が出そうになったけど
後ろからさっきの子の笑い声が
聞こえてきて、涙をこらえた。


そして面白そうに寄ってくる。


「あーあ、嫌われちゃったね。」

「あんたみたいなオタク、キモイから仲良くしたくないって」


笑いながら言う彼女たち。
状況を説明してくれたようだ。

そんなの要らないし
思いっきり嫌味だけど。


あたしは何も言い返さずに
かばんを持って走ろうとした。

なのに、腕を掴まれて阻止される。


「追いかける気?」

「無駄無駄。どうせ意味ないから」

「そーだよ、断られるんだから諦めな?」

「あはははっ可哀想に」


勝手な事ばかり言って…
誰のせいだと思ってるのよ…


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