それはたった一瞬の、


青い青い空を見て、彼女もまた微笑んで。


「…沙霧、しゃがんで」

彼にそう促して。

見ることなんてできないと思っていた、半ば諦めていた世界を背景に。




彼らはそっと、唇を重ねた。


「大好き、沙霧」


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