Color
ゲームの世界に入っていきなりチャットが流れ始めた。
“今日遅かったじゃん”
“貴方が早いだけでしょ”
マキアートと言う自分の分身であるキャラクターをマウスで動かしながら、この世界の友人と会話をする。
彼の名前は桔梗。
ゲームの世界で出会った私のたった一人の友人。この世界でだけれど。
一つ年上で何でも話せる相手。
“マキ、どっか行く?”
“行く。”
そんな会話をして、私たちはモンスターと必死に戦う。
「…何してんの?」
突然、背後から声がするから振り向く。
「……碧っ」
そういえば、碧は私がゲームをしていることをしっていたけれどあんまり桔梗の印象は良くないみたいだった。
だから、碧にはやめるように言われていた。