恋蛍~クリアブルーの風に吹かれて~
本当に……悠真の言う通りだ。


つんつんしてて。


トゲトゲしてて。


可愛げなんてこれっぽっちもなくて。


ぜんっぜん、可愛くなくて。


足元の小石を蹴っ飛ばして、つぶやく。


「……分かってるよ」


陽妃は強いからひとりでも大丈夫だろって。


大我が思ったの。


当然だ。


大我があたしよりひかりを守りたいって言ったの。


今なら、分かる気がする。


ううん。


認めたくなんかないけど。


くやしいけど。


すっごく……分かった。


スタスタ、無駄に大きな足音を鳴らして来た道を戻るあたしを、悠真が追いかけて来る気配を背後に感じる。


「陽妃! なに怒ってるんかね」


「別に怒ってないよ!」


振り向きもせず、突き放すように言い返て、立ち止まることもしないで、突っぱねるような幼稚な態度しかとれなくて。


こういう自分を嫌だなとは思う。


でも、もう、後には引けなくて。


本当に嫌なんだけど、止まらなくて。


これじゃあ、大我に愛想尽かされるのも当然か。


「怒っとるば! はる――」


追いつき、あたしの手首を捕まえた悠真を突き飛ばした。


「ほっといてよ!」


「……陽妃」


唖然とした表情で固まってしまった悠真を見て、またひとつ、自分が嫌いになった。


なんでいつもこうなんだろう。
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