恋蛍~クリアブルーの風に吹かれて~
――やしが、こんままにしておくわけにはいかねーやっさーろ。ねぇねぇ


――そんなこと分かっちょるよ。やてぃん、うとぅるさん(怖い)


――藍子ねぇねぇが言えねーらんなら、わんから言ってぃやるからさぁ


――うとぅるさん……わんと悠真やどうなってしまうんかね……


『そこにしゃがみ込んで泣く藍子と、難しいちら(顔)しよる亮介んこと見て、わんやぁ勘違いしてさぁ。勝手ぃに決めつけてカッとなってしまったんやさ。藍子やぁ、妊娠検査ぐすい(薬)持っていたんやさ』


――亮介! どういうことだしよ!


『気付いたら、藍子から検査ぐすい奪い取って、亮介に掴みかかっとった』


――これやぁどういうことやっさー! いったぁ(お前ら)わんの知らねーらんとこでそういう関係になってたんかよ!


――あらんさ!(違うさ)


――なにがよあらんだしよ! あんせー(じゃあ)これやぁ何か!


――悠真よー、なに勘違いしはるんだしよ! わんやぁ――


――亮介くん! 言わないで!


『そん時さ、何か言おうとした亮介の腕つかんで止めたんや藍子やたん。そしちゃら、亮介』


――……言えねーらん。今やぁ、ここでやぁ、何も言えねーらん


『わっさん(ごめん)、悠真、て。黙り込んでしまった』


――亮介……言えねーらんてぃことや、そういうことなんかね


――そういう意味じゃねーらん


――がっかりさ。幻滅やっさー。まさか、亮介に裏切らりゆんと思ってねーらんたん


――今、ここでや言えねーらん。やしが、わんと藍子ねぇねぇや、悠真が思っているような関係じゃねーらん


――どうやっさーね(どうだかね)


――そんなに疑うんならさ、場所変えて話そうかね


『分かっていたんやっさ。亮介がそういうやつじゃないんはさ。分かっていたんやしが』


――話すことなんかないさ!


『頭でや分かっていても、感情やコントロールできないった(できなかった)』


――何でか! 悠真、わんやぁ――


――ちょぎりーさーゆたさん!(もういい!)
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