恋蛍~クリアブルーの風に吹かれて~
――亮介さ!


――なに言って……


――今の、亮介の声やたんね!


――な……里菜よー! 待ちなっさー! 外や危ねーらん!


『あったに(突然)、里菜が外に飛び出して行って』


――里菜よー!


『追いかけて捕まえたらさ、里菜、言ったんやっさ』


――今さ……聞こえたんやっさー。亮介ん声やたん……“ぐふりーさびら”(さようなら)って


――なに言ってるんだしよ。そんなわけ――


――わんにやぁ分かる。たーちゅー(双子)やっさーからさ……分かってしまうんやっさ……


『やっぱり、たーちゅーってのや通ずるもんがあんのかねぇ』


――亮介やぁ……もう……生きてねーらん


――なに……言って……なに言うんだばぁ!


――生きて……ねーらん


『かじふちが過ぎ去った翌朝やぁちゅらさん(きれい)な青空が広がっとった。里菜からん電話で目が覚めたやしが』


――ゆーしーねーしみ?(もしもし)悠真み? 今からさ、与那星浜に来りゆんみ?(来れる?)


――なんで、浜かね


――帰ぇーって来ちゃよ。亮介がさ、帰ぇーって来ちゃんだしよ


――あいっ! じんとーかね!(本当かね)


『やしが。帰ぇって来ちゃんやぁ、変わり果てた亮介やたん』


――……里菜……


――今朝さなんとなく浜にひさ(足)が向いたんやさ。来てみたらさ、亮介が帰ぇって来ちゃん。やしがね……けーたんなー(おかえり)って言ってもさぁ……


――里菜……


――いれーしてとらせねーらんやっさーや(返事してくれないんだよね)
< 214 / 425 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop