恋蛍~クリアブルーの風に吹かれて~
『不思議ってば(なんだけど)、素直に許せたんやさ。気付いたらさ藍子に“かりゆし”(おめでとう)って言えとった』


――藍子。カフーんかいなれよ(幸せになれよ)


――にふぇーでびる(ありがとう)


――じゃあね、元気でね


――あ、そうさ、悠真! これさ


『そん時、藍子が渡して来ちゃんやっさー。あの日、亮介がくれた“餞別”』


――あの日さぁアクセサリーショップん前でばったり亮介くんと会ってさ。かじふちが近づいちょるんになんでこんなとこに居てんか聞いたらさ。悠真ん誕生日プレゼント買いん来ちゃんやしが(買いに来たんだって)


――誕生日プレゼント?


――じゃーじぃ(そうだよ)


悠真やぁ左耳に穴開けちょるんに、ミミガ二―(ピアス)してねーらんからさ。

オーダーメイドで頼んでたんがなたん(できた)やっさー。

待ちきれなくてさ、来てしまったんさ。


――……てぃ、でーじ嬉しそうなちら(顔)で教えてくれたんだしよ


『そん袋、開けてみたらさ、これさ。赤い石のピアスがひとつやっさーけ、入っとった』


――この赤い石や、何かね


――ガーネットやって


『ガーネットのピアスやたん』


――いちゃしだはずみ?(どうしてだと思う?)なんでガーネットやたんか、分かるみ?


――知らんよ


――亮介くんやぁ、どぅーぐるい(恥ずかしい)からって教えてくれねーらんたからさ。わん、調べたんやさ


――ガーネットんことを……かね


――そうだしよ。ガーネットっていう石が持つ意味をだしよ


――この赤い石に……意味なんかあんのかよ


――あったんだしよ!

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