恋蛍~クリアブルーの風に吹かれて~
『藍子と別れたあと、ひさ(足)が向いてさ、与那星浜に向かったんやさ』


あのさぁ、悠真。


この赤い石、ちびらーさん(すごい)かもしれんよ。


『てぃーだみーちみーち(太陽燦燦)の夏なんに誰もおらんくて。わんしかおらんくてさ。空や青くて、かじ(風)や優しくて、波や穏やかで。静かでさ』


恋を成就させてくりゆんて。


嫉妬とい、憎しみとい。


マイナスの感情を浄化してくりゆんてさ。


努力を実らせてくりゆんて。


身に着けた人のウニゲー(願い)を叶えて、人生に豊かな実りをもたらしてくりゆんて。


『藍子が教えてくれた赤い石の話思い出してさ』


それとさ。


悠真。


もうひとつ、意味があんだしよ。


亮介くんやそういう意味でそのミミガ二―、悠真に贈ったんじゃないのかね。


ふたりやぁイチドゥシ(親友)なんでしょ。


つけてあげるといいよ。


亮介くん、うっさ(喜ぶ)よ。


ニライカナイで、喜んでくりゆんよ。


――亮介……わっさん(ごめん)……酷いこと言って、わっさんな……


友情の証。


友情のシルシの意味があってさ。


深い絆の証として贈り合うことがあんやしがって。


――まだお礼言ってねーらんやしが、亮介。もう……会えねーらんか?


『波打ち際に座ってピアスつけてさ。てぃーだ(太陽)が眩しくてさ……』


――亮介……返事くらいしれー。やー(お前)、まーんかい居てるんだしよ(どこに居るんだよ)


『眩しくて目を細めた時やたん』


――やー、まーんかい行っちゃったんだしよ……


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