愛姫
「・・・正妃・・・?」
スタスタとユアに向かって歩いてくるノディア。
ユアの不安げな瞳にノディアはクスリと笑う。
「ユアを俺の妻とする」
サラはドアの場所で一人で盛り上がる。
「ノ、ディア様・・・・それは本当ですか・・・?」
「あぁ、」
ユアのわきに腰を降ろしてノディアはユアの首筋に出来た紅い痕を舐める。
「拒否権などないぞ。お前は今日から王族だ」
「・・・・」
開いた口が塞がらない。
「ユアの部屋にはもう荷物も運んである。姫候補の部屋には戻らなくてよい。」
「・・・ぇ・・・、あの、ノディア様・・・・」
「ユアは俺のために尽くせばよい」