愛姫
「・・・好きだ、愛している」
ノディアの言葉にビックリして瞳を見開いた。
「こう言えばお前も喜ぶのか?」
ノディアはユアを馬鹿にするように言った。
まるでユアの気持ちを知っているように。
「・・・ぁ・・・・」
目の奥が熱くなる。
一瞬でも期待した自分が馬鹿のようだ。
少しくらい想っていてくれていたのかと思ったが、そんなのノディアは思っていないようだった。
視界がぼやける。
「・・・・・・・」
「・・・ユア?」
「・・・部屋に・・・戻ります。・・・失礼・・・しました・・・」
震える声で言うとユアは弾かれたように走った。
馬鹿だ・・・・私・・・。