My sweet home
「こんばんはー!」

「いらっしゃぃ。
 でも、今日も翔まだだよ?」

「あぁ、今日撮影入ってんだっけ? 映画の」

「そうそう。
 あ、晩御飯食べた?」

「んー、実はまだ」

「今日、晩御飯に肉じゃが作ったの。食べていく?」

「ウソ! マジ~?
 かなり嬉しんだけど!!」


こんな会話を玄関でかわし、私はハルを部屋へと入れた。

リビングにさっきラップをかけたばかりの料理を運び、ハルの前へと並べる。


 
「やっぱ、、美味いわ!
 遙の作った肉じゃが!!」

「え。 そ、そうっ?」

「いいお嫁さんになれるよっ」



その時だった―。




 ・・・がちゃ。




玄関のドアが開く音が聞こえた。
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