イジワル王太子と政略結婚!?
『シスル、それは確かな情報かい?』

『えぇ、午後から調査が始まってますから』

『そうか…詳しく聞かせてくれないか?』


神妙な顔をするお父様。

何か知ってるの…?



『なんでも何十年も前に行方不明になった者ばかりで、皆記憶がないそうです。家族も亡くなっている人がほとんどで…。

しかし不思議なことに、その者達は全く年をとっていないんだそうですよ』



もしかして……

私たちが迷い込んだのって、その神秘の森だったのかな?


私たちが魔物を倒したから皆戻ってきたの?


シーナも同じことを考えてるようで、目線だけ私に向けていた。

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