イジワル王太子と政略結婚!?
『あの森ならそんなことが起こってもおかしくはないかもしれないな』

「…お父様は、その神秘の森のこと知ってたの?」


お父様は私の頭を優しく撫で、微笑みかける。



『リリィも知ってるはずだ』

「えっ?」

『昔、母さんがしてくれたおとぎ話を覚えてるだろう?
あれは神秘の森の逸話を元に、母さんが作った話なんだよ』



…そうだったの!?


やっぱりただのおとぎ話じゃなかったのね?



『神秘の森は謎に満ちていて、様々な逸話があったんだ。
それに興味を持った母さんが、お前にもわかるような物語にしてくれたんだよ』

< 231 / 241 >

この作品をシェア

pagetop