イジワル王太子と政略結婚!?
また私に甘い飴をくれた。


こんなふうに褒められたことってあんまりないから…戸惑ってしまう。



「さ、最初からそう言いなさいよ…」

『照れてんの?可愛いとこあるじゃん』

「…照れてないっ!」


不覚にも一瞬ドキッとしてしまったことと、シーナにそれを見透かされたようで自分が恥ずかしくなった。



なんでシーナはこんなに冷静なんだろう…

いつ帰れるかもわからないのに。


でも、おかげで私も取り乱さないでいられる。


…シーナが探しに来てくれてよかった。


< 47 / 241 >

この作品をシェア

pagetop