イジワル王太子と政略結婚!?
小屋へ着いて、シーナがドアをノックする。
この森には私たち以外に人がいそうな気配はない。
だから、きっと小屋にも人はいないだろうと予想はできた。
『すいませーん』
予想通り、シーナが声をかけても中からは何の返事もない。
ドアノブに手を掛けると、鍵はかかってないらしくすぐに開いた。
『お邪魔しまーす…』
一応礼儀正しく挨拶をしてシーナが中へ入り、私も後に続く。
『やっぱり誰もいないみたいだな』
「そうね…」
中は比較的きれいで、木で造られた山小屋という感じ。