【短編】放課後、キミと教室で。
「…明日の授業の準備?」
「そ。明日は仲原んとこのクラスも美術あるんだよな?」
「うん♪」
そう満面の笑みで答えると、「授業中そんな顔で俺のこと見んなよ(笑)」って先生が釘をさす。
二人っきりだというのに、相変わらずな先生の態度に、なんだかつまらない。
少しづつ先生に歩み寄るあたしの足取り。
だけど、明らかにあたしとは違う足音が廊下から聞こえてきた。
あたしと先生は目を合わせる。
先生は何かを察したのか、
「仲原、教卓の下隠れて。」
と、あたしの肩をポンと叩いた。
あたしは慌てて、先生の言うとおり教卓の下に隠れた。
すると、しばらくして美術室のドアが開いた。
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