【短編】放課後、キミと教室で。

「…明日の授業の準備?」

「そ。明日は仲原んとこのクラスも美術あるんだよな?」

「うん♪」

そう満面の笑みで答えると、「授業中そんな顔で俺のこと見んなよ(笑)」って先生が釘をさす。

二人っきりだというのに、相変わらずな先生の態度に、なんだかつまらない。

少しづつ先生に歩み寄るあたしの足取り。

だけど、明らかにあたしとは違う足音が廊下から聞こえてきた。


あたしと先生は目を合わせる。


先生は何かを察したのか、

「仲原、教卓の下隠れて。」

と、あたしの肩をポンと叩いた。


あたしは慌てて、先生の言うとおり教卓の下に隠れた。


すると、しばらくして美術室のドアが開いた。



.
< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop