Nostalgicな祭りのあとで
毎朝、軽トラの荷台に山積みになったゴミ。

やまじいはそれらを分類して町役場に持込み、どうにもならないものは、町長の息子が働いている隣町の処理場へ持って行ってるらしい。

町役場の担当者は、税金(経費)の無駄だと嫌な顔をする。

だから、やまじいは所有していた土地を売った。
ゴミを処分するお金を作るために。

けれど、ゴミはなくならない。

じわじわと広がる、死んだ森。

一体どんな思いで、山を守り続けているのだろう。

胸が、ギュッと掴まれたように苦しかった。
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