ドラマチックスイートハート
「お疲れ様でした! 佐々木さん!」
さっきの役とは逆の立場。
石垣は先輩の佐々木に対し、労いの言葉をかけた。
役も実年齢も同じ25歳なので、石垣や天崎より2つ上に当たる。
佐々木栄子もまた、1つの女優ブランドであるので、石垣はある程度の緊張は持っていた。
その言葉に、コツコツと役のヒールを履いたまま近付いてくる。
何か言われるのかと、少しドキドキしていると……
「やだ~~康クン~。そんな真面目な挨拶しちゃってぇ~~。エーコ笑っちゃう~」
ズルッ!
石垣は少しコケそうになった。
さっきの役から180度違うキャラの彼女に対し、あまりに違う対応に戸惑い感じていた。
そう言えば、テレビのバラエティーにもあまり見かけないので、性格と言った性格は存じなかったが……
石垣を含め、世の中の男性の意見はそんなとこ。
例え違う番組に出ていても、彼女の本当の性格までは現してないので、知る者は少ないであろう