先生と生徒
「和也?」
ボヤける視界がハッキリした頃。
「…うん。和也」
「分かってるしっ」
「マキが聞いたんじゃん」
そっとベッドに腰をかけ、私の頭を撫でる。
「まだちょっと髪濡れてるじゃん」
「…そういう和也こそ頭濡れてるよ?」
「だって風呂上がりだし」
「そうなの?風邪引かない?」
和也も私の横に寝転ぶ。
「んー、そんなヤワじゃないから大丈夫!」
「そう?」
ゆったりとした空気が流れる中、思い出したのは華の"脱、処女"の言葉だった。
「何で頬赤いの?」