先生と生徒
それは"脱、処女"の事を不覚にも考えてしまったから…なんて言えるわけもなく。
「別に赤くないっ」
「ふーん?あ、でも湯冷めならダメだからもっとこっちおいで?」
私の視界は白い天井から和也にいった。
和也の腕の中。
本当に上がりたてなのか、まだ温かい。
「温かいね」
「…湯タンポ代わりかよっ」
「ううん?湯タンポにならこんなことしないしねっ」
そう言って和也をギュッと抱き締めた。
「なら、許す♪
寒くなんないようにしなよ?」
「…なんかお母さんみたい」
「なっ、せめてお父さんで!」
「お父さんで、いいんだ?」
「…よくない」
「素直でよろしい♪」
こういう和也も可愛いと思う。
笑いあって、視線がぶつかる。
ヤンワリとした表情から一変。
真剣な表情に変わった。